終わりのお話【短篇】


話を聞いている子供の
父親です。


『貴方は私の子供にどうしてそんな話を聞かせるのですか?』

『子供達が聞きたがるからです。』

子供は訳がわからずに、
“キョトン”とした顔で二人を
見ていました。

『まだ途中なのです。良かったら最後まで話をさせて貰えませんか?』

『いえ、私の子供は結構です。』


他の大人達が見守る中、
父親は子供の手を取り、
スタスタと家に帰り出しました。