終わりのお話【短篇】


『どうやら順番が早かった様ですね。』

『列にも見当たらないと言う事はそうなのでしょう。』

『そうなのでしょう。』

『そうなのでしょう。』

『うちのは、何をするにも鈍くさくて困っているのです。』

『まぁ、まぁ、親子で揃って聞くのもいいではありませんか。』

『子供達も残り僅かです。』

『さぁ、さぁ、皆でここは一つ聞き耳を立てましょう。』