初めてキスをしてから…


数日が経ち何もなかったように彼とメールをしている私。


心地よく感じていた『恋』の切なさが少し苦しくさえなっていた。
それでも誓いを守らなければと思いながら…。


しかし、明らかに私の『心』には変化がおこっていた。

“なぜ、彼との出会いがこんな形なのか…”

と思うようになっていた。



彼が既に素敵な幸せな家庭を築いている事を少し悲しく思うよう
になっていた。


ここまで、好きになれるとは…。


こうなってから、私は少しずつ贅沢になりわがままになり彼に
会いたい気持ちが募り、知らずのうちの彼に負担をかけ始めた。

彼は私との時間をつくるのに無理をしてくれた。

彼の誕生日も、そうだった。

この日に二人で会えるなんてのは奇跡でもおこらない限りないと
思っていたのに、夢が現実になる。

なぜなら彼の誕生日が土曜日だったからだ。