更に、時は流れ彼との二人だけの時間を何度か過ごした私は、

片思いの切なさに心地よささえ感じながら誓いを守っていた。




この日までは…。


久しぶりに友人たちも一緒に遊んでいるときのことだった。
私がトイレに席をはずしたとき、彼もあとをおって席をはずしていた。


私がお店のトイレから出ると彼がいた。


何だかお酒が回りめずらしく酔っていた私は、
そんな彼の姿を見て蓋をしている『心』が流すかのように、
目から涙があふれそうになった。


そして口からは…

『ずるいよ』

と一言がこぼれた。


彼は私をギュッと抱きしめキスをした。



涙とともに…
『ずるいよ…。』