*理系男子・如月太一



―――――




『ふふふ、無理、無理…全然ついていけないんだけど…』




私は1時間の授業で既に撃沈状態。





だって、あまりにもスピードがはやすぎる!




わかんないつぅーの!




私は、イライラしながら自動販売機のボタンを押す。





ガコンッ






『あ…間違えた…』




私はあまりのイライラでブラックコーヒーのボタンを押していたのだ。




『微糖が飲みたかったのにぃ〜』



私はため息をつく。







その時、




ガコンッ




ん…?





隣の自動販売機で誰かが飲み物を買っているようだ。





ちらりと隣を見る私。




『微糖…』




ぼそっと思わず声が漏れていた。




そう、隣の人が買っていたのは、私が欲しかった微糖コーヒーだったのだ。