あたしは涙がこらえきれなくて、枕につっぷした。

心も身体もけがれたあたしは、どうしらいい?

消えてしまいたい・・・消えてなくなりたいよっ



そのときシャっと、カーテンが開いた。



それと同時に、大きなぬくもりに包まれる。



「ごめんな、早く気づいてやれなくて」


司馬らしくない、小さな声だった。



「来てくれただけで、十分だよ・・・。それに司馬の忠告聞かないあたしが悪いんだって」


こんなときですら、強がるしかない。


だって、司馬に頼っちゃダメだから。


あたしのじゃないから、司馬は。