「遼、お前何やってんだよ!」
意識がはっきりしてきて、気づくとあたしの周りには男たちはいなくて、カーデがあたしにかけられていた。
キャラメル色のカーデ。
司馬・・・なんであんたが来んのよ。
そりゃあたしが望んだかもしんないけど・・・。
バキっと、殴る音がしてあたしはそっちに目を向けた。
倒れていたの、遼、だけじゃない。
あたしに群がってたやつらもうずくまってる。
「お前ら、覚悟しとけ、次はない」
すると、いきなり司馬の腕があたしを包み込んだ。
まるで、お姫様抱っこ状態。
でも、拒むこともできない。

