あたしユマ。

16歳。高校1年生。

今は7月。

ジリジリ焼けつく夏。

夏休み目前なのに、

楽しいこともないし、

ワクワクすることもない。

もちろん彼氏も居ない。

つか、モテねぇ!!

学校にイケメンは居るけど、

所詮目の保養。

友達も少ないから出会いもあんまない。



___「「ユマさーん!」」

2,3人ワラワラと近づいてくる。

「ユマたん!今日ヒマ?」

基本開口一番が遊びの誘い。

高校デビューなのかわからないが、

つけまはバサバサの囲みメイク、

髪はもちろんくりんくりんパーマの

あいみ。

ユ「ヒマじゃない。

あ「なんで!いっつもじゃん!どーせ帰って寝るんでしょ?!」

友「そーだよー、一緒いこーよー。」

あいみの金魚のフン共もわちゃわちゃ言ってくる。

ユ「そうだけど。寝ることに忙しい。」

あ「また!そーゆー捻くれたことゆう!」


めんどくせぇ。いや、あいみは良い子だけど、

遊びの時はしつこい。


ユ「もーすぐ夏休みじゃん。夏休みになったら遊ぼう。夜中でも明け方でも昼間でも呼び出していいから」

あ「あー!そーゆーこと言って誘ったら誘ったで断るくせに!あいわかるんだから!」


…バレバレ!!(((((( ;゚Д゚)))))

ユ「いや…そんなことないからね、いくからね…?約束するからぁ~」

あ「約束だからね?!絶対だからね?!」

ユ「はいはい…」

あ「もー!今日はいいから!ちゃんと約束守ってよ!」

もうわかったから早くどっかいってくれ…

ユ「はいはい」

あたしがそーゆーと、

あいみはほっぺを膨らませ、

ケツをふりふりさせながら

どっかいった。

なんとゆうか、あたしは苦手なんだ。

女が何人も集まって

ワチャワチャするのが。

すごく疲れる、

あいみみたいな子は他人の元気を

吸い取ってあんなテンションに

なるんではないのか?

と、マジに思う時がある。

あいみは良い子だけど、

テンションが高すぎる。



【ふぅ~~…】

疲れた…帰ろう。

まだあと1限あるけど、

集中力もないので帰ることにした。