○広隆寺、外、夜
鐘楼脇出入り口付近の低い土塀。
六人が集結している。
原田が中腰で膝を立てる。
山本が介助して、愛、太一、木村、高田が入り込む。
最後に原田が周りを確認して山本が引っ張りあげる。

○同、境内、夜
木立の間を隠れ隠れに行く六人。
本殿、山門付近に灯がある。

○同、木蔭の拠点、夜
ちょうど6人入れるほどのくぼみ。
6人身を寄せ合ってしゃがんでいる。

(山本)「ここからだと正面に庫裏。右に本殿。
左が山門で全てがよく見える」
皆、うなずく。

山門、パトカーの警官が一人立ってあくびをしている。
本殿入り口に警官が一人立っている。
庫裏の戸が開いて、せむし男がお茶を運んでいる。

(山本)「それじゃ、パトロール行こうか。原田は外、
俺は内側。30分で戻る。OK?]
(皆)「OK」