あ、だめだ。 うまく笑えない。 「おはよ! もー電車通学やだわー。」 「確かにねー。」 朱奈は、最近口数が増えた。 きっと、私に気を使ってくれているんだと思う。 歩が居なくなってから、まだ3ヶ月。 あの日から、一度も笑えない。 そんな私のそばに、朱奈はいつも居てくれた。