「歩…」 病室での歩は、何も知らずに元気で笑ってた。 「菜々!心配かけてごめんな。 なんか、貧血で倒れたらしい。」 「そっか…」 歩…ほんとは、貧血なんかじゃないんだよ… 神様…こんなに元気な歩が…余命半年なんて、嘘でしょ? 「なーに泣いてんだよ!」 この歩の暖かさが無くなるなんて…信じられないよ… 「だって…心配で…」 「大丈夫だって! ちょっとの間入院みたいだけどさ… ごめんな、心配かけて…」