何分経っただろう。 目を開けると明るい電気が目に入った。 『眩しい』 優真くんが言うには、 帰って来ると玄関の前で私が座って寝ていたそうだ。 名前を呼んでも肩を叩いても起きず、仕方なく抱っこをして家に入れた。 入れたのはいいものの全然起きず、困ったと笑って話された。 『重たかった?』 「かなり」 『うるさい』 「自分で聞いたんじゃん」 確かにそうだ。 けど私は女の子だ。 そんな些細な言葉でも傷つく。