「帰るか」 pm 6:10 離れる事が寂しくてまだ海にいたかった。 けど、そんな贅沢はいえなかった。 きっと明日も優真くんは仕事だ。 夜遅くに帰れば明日に響いてしまう。 近くのパーキングエリアに止めてある車に向かう途中、女性と男性の二人組が優真くんの方向へ向かってきた。 私は思わず、 繋いでた手を離して距離を取った。 「優真くんですか?あの…サインとか…」 「すいません。」