私は誰とも会話せずに学校を出た。 少し小走り気味で優真くんに電話をしながら最寄駅へ向かった。 「終わった?」 『うん。』 駅に走っていく途中、 路上に優真くんと同じ車が止まっていた。 でもここにいるはずがない。 …と思い通り過ぎた瞬間電話先で優真くんがキレ気味でこう言った。 「あぁ?無視?」 『なに?』 「10歩後ろに下がって」 『優真くんの車?』 「ばれないうちに早く乗れ。」 そう言われ電話を切られた。 最近、Sの優真くんがチラホラ見える。