『…バカっ』 「一緒に幸せになろう」 私は優真くんの顔色を伺いながら頷いた。 すると優真くんは私にかぶせた帽子を取り、髪の毛をグシャグシャした。 『ボサボサ…』 「はやく、学校行け」 『うん。バイバイ』 一生忘れない。 いや、忘れる事の出来ない朝になった。 優真くん…素直にありがとう。 こんな事になると予想もしてなかった私にとってはパニックだった。 けど、世界一で一番幸せものだと感じられた時間だった。