その時だった。 優真くんは、急ブレーキを掛けた。 私は驚き、思わず優真くんの顔を見た。 「何で泣いてるの?」 『…泣いてない。』 私は目を擦りながら優真くんに対抗した。 「バレバレだよ」 『だって…優真…』と、言った瞬間。 優真くんが被っていた帽子を私にかぶせてきた。 そして、 何も言わずキスをしてきた。 「やっぱ結菜ちゃん…結菜がいい。」