辛かった。 悲しかった。泣きたかった。 私はこんな優真くんを好きになったわけじゃない。 気づいた時にはもう涙が溢れていた。 あともう少し。もう少し。 そう自分に言い聞かせて、時間が過ぎるのを… 『優真くん、もう学校近いからここでいい。』 そう言ったものの、優真くんは車を止めてくれなかった。