「結菜おいで」
遠くから優真くんは私の名前を呼んだ。
すぐに声がする方向へ向かうとパンツ姿で立っている優真くん。
周りに女性のスタッフさんがいるのに…
なぜパンツ姿になれるか疑問だった。
家族に男兄弟がいないせいもあるかもしれないが、たまに戸惑う事がある。
『早く着なよ』
「着るよ!」
少しふて腐れていると突然後ろから抱きつかれて首を絞められた。
そこから子どものように…
戦いごっこをした。
その後気づいていたら鬼ごっこをしていた。
鬼ごっこと言っても楽屋の前の廊下だけ…
『無理無理無理無理!』

