優真くんは勇樹くんの頭を一発叩いた後どこかへ行ってしまった。
優真くんはメイクを落としたり、シャワーを浴びにシャワールームに行ったりしていたようだ。
私はメンバーと話していたが、
どこか寂しくて…常に目で優真くんを探していた。
「優真~!」
と武くんが優真くんを呼んだ。
「なに?」
「どこ?」
「ここ」
「結菜ちゃん一人にするなよ」
「結菜?」
わたし…
そんな顔に出てた?
それとも武くんの気遣い?
申し訳なかったが、武くんの優しさがとても嬉しかった。
沙希はメンバーと楽しそうに話していたが、私はどこか馴染めなかった。
極度の人見知りという事もあり、
新しい環境に慣れるまでに時間がかかる。

