家に帰るとお姉ちゃんが優雅にリビングでテレビを見ていた。 「あれ?学校は?」 『遅刻!』 「そんな格好でどこに行ってたの?」 『彼氏んち』 “優真くん” と言わなければ大丈夫と思い投げ捨てるようにお姉ちゃんに言った。 けど、お姉ちゃんは優真くんのファン。 お姉ちゃんを馬鹿にしすぎていた。 「あれ?そのTシャツ優真くん持ってる」 『え?そうなの?』 「ほしいな」 『彼氏に返さなきゃ』 わたし、 今どんな顔しているだろう。 私嘘つけてる?