起きると横にいるはずの優真くんがいなかった。
背伸びをする暇も…
あくびをする暇もなく布団から飛び上がり、リビングに行くとテーブルに置き手紙が…
“結菜おはよう。気持ち良さそうに寝てるから起こさないで仕事に行くね!この手紙見て泣くなよ。また会えるから!メールする。”
テレビの横にある時計を見ると
“9:55”
と、表示されていた。
『え?』
見間違えだと信じたくて…目を擦ってもう1度見た。
“9:55”
変わらなかった。
『ヤバイ!遅刻!』
優真くんを探してる暇や泣いてる暇なんてなかった。
手紙と一緒に置いてあった鍵を片手に優真くん家を出た。
ポストは鍵を閉めてから…
玄関に付いているポストに入れた。

