気づかれないように涙を拭いていると突然後ろから優真くんが抱き締めてきてくれた。 私は優真くんの顔が見たくて… 振り返ると眠そうな顔をしながら呟いた。 「何で泣いてるの?」 『寝てるから寂しくて…』 「俺のせい?」 『そう』 と、 涙を浮かべながら笑って誤魔化した。 前も幸せだった事を思い出すと… 自然に涙が溢れてくる。 幸せすぎて涙が溢れてくるなんてどうかしてるね。