沙希と会った時、沙希は他人事のように優真くんの事を私に話してきた。 「優真くん大変だね。でも、もう結菜には関係ないもんね」 『…関係ないけど、心配だよ』 「私だって心配だよ。きっと一人でしょ?」 私は沙希の“1人でしょ?”の言葉がとても気にかかった。 入院してれば看護婦さんがいるけど… 家で治療すれば1人。 “会いに行く” という選択肢もあったが、龍成に悪いと思って会いに行けなかった。 けど、頭から離れず、ずっと気にかかっていた。