「沙希!」 6時過ぎにわたしと沙希のクラス教室に顔を出した龍成。 久々に見た龍成は何も変わってなかった。 変わったのは私だけかもしれない。 『久しぶり』 「おっ、久しぶり」 『元気?』 「元気!着替えてくる」 「おっけー」 緊張しながらも… 勇気を出して龍成に声をかけた。 龍成は私の目を一度も見てくれなかった。 懐かしさを感じながらも、そんな龍成を見て悲しくなった。