次の日― 放課後に何か予定がある… と、いつもとは違う気分で一日が送れる。 久しぶりに沙希と遊ぶため、変な気合いが入っていた。 「今日ね、もう1人誘ってるんだよね」 『誰?』 「龍成」 『やだ。帰る』 「部活終ったら来るから、優真くんと別れたから気分転換にと思って」 龍成と別れてから半年以上立つのに半年近く会っていない。 …同じ学校なのに。 逆に奇跡的。 どういう顔をして会えばいいかわからないし、どんな会話をすればいいかわからない。 ただ沙希がいるだけでも安心。