優真くんと会えた反動から浮かれて眠りに着いたが、起きると現実が待っていた。
それは“宿題”だ。
何も手をつけてない。
今日は珍しくやる気が出たためやろうとペンを持った瞬間優真くんから着信。
『最悪。泣く』
「なんで?」
『宿題やろうと思ったのに、優真くんの馬鹿!』
「じゃ切るよ」
『やだ。電話する』
「いや遠慮するよ」
『やだ。ごめん!』
「バイバイ」
『やだやだやだ』
くだらない電話。
通称“やだやだ”電話だ。
優真くんに言うと“オレオレ詐欺みたい”と言われ笑われた。
電話をするとくだらない話ばかりしてお腹が痛くなるほど笑う。
最近の一番の幸せ。

