でもあたしには兄を早く病気から救いたかった。
兄が治るなら他に望みなんてない。
薬でも何でも治るならやってほしかった。
結局風邪引いてる事を知らない母親は
いつものように豪快なメニューを作ってのけた。
もちろん食べる事が出来ない兄は
あたしが作ったおかゆを食べた。
それが5日間も続き結構長くかかった兄の風邪も
ようやく終わりを迎えた。
それまでにたくさん薬を飲んだため、
いつのまにかあの歪な形をした袋は
すっかり空っぽになっていた。
その日、兄が久しぶりに学校へ行った日、
兄は部活中に
倒れた。
