-桜桃-*君が落とした涙-*





教室に入れば、
やっぱり周りから感じる好奇の目。



「うわぁ!桜花ちゃんと同クラ!?」
「やばぃ!運いい!」
「やっぱ可愛いねー!うらやま」





居心地が悪い。





結局みんなこんな感じだ。


嫌だなぁ…。



仕方なく窓の外に目を向ける。



ーと、

「はーい。席着けー。HMを始めるからなー。」




新しい担任になった長谷部仁。



まだ22歳の新人だ。




「んーとな、みんなに遅れて1人早くも転校生がいる。


九州から来たそうだ。


出て来い。」



ガラガラッと勢いよく現れたその人は




この世のものとは思えないほど



綺麗だった。




「きゃあ!やばぃ!めちゃかっこいいょお♡!」


女子が目の色変えて食いついた。





「九州から来た、汐月零恚です。よろしく」





爽やかに笑ったその顔を、





多分きっとあたしは忘れない。