メイクを済ませ、髪型も変える。
撮影で昨日ミルクブラウンに染めたばかりのその髪を
軽く巻いてみる。
朝ごはんはシリアルで済ませ、
いつものように部屋を出た。
と、マンションのエントランスの壁に
寄りかかる綺麗な影が1つ。
ダークブラウンの髪をサラサラになびかせて
下を俯くその顔は整いすぎてるくらい綺麗。
「何でいんの。空遥。」
その綺麗な顔をした男子ー空遥ーは
あたしのマンションに関係ないはず。
「来ちゃ悪い?迎えに来た」
「何で?」
「桜花と行きてーから。」
「何で?」
「お前なぁ、何だよそれ」
「だって…」
「素直にしろよ。かわいくねぇな。」
「は?ムカつく‼」
「いーから行くぞー」
「は?ちょ、待って」
