―ドアが閉まります―


「きゃぁぁ!!待って待って!」


電車に遅れそうなので
猛ダッシュで潜り込む。


「(フゥー…間に合った…
ってな、何この場所?!
おじさんばっか?!
ありえない…)」



するとあたしの後ろに
1人のおじさんが着いた。
あたしはそれを避けるように
左側にずれた。
でもおじさんはあたしに
近寄ってきた。

「(な、なんなのよぉ!!
早く降りたいなあ…
あと3つも駅あるよ…泣)」


ガタンッ

「きゃあっ」

電車がカーブで揺れ
さっきのおじさんに
ぶつかってしまった…

とりあえず謝らなきゃ…


「あ!…あの、すみません…」

「………」

「??あのー…?
…んぁ!!」

急に腕をひっぱられた。

「ハァハァ…お嬢ちゃん
可愛いね、今からホテル
行かない?」



なななななな!!!
バカかこのおやじ!!

誰が行くかチクショー!


「あの、遠慮します。」

「そう言わずにさ~」

そう言っておじさんは
あたしの胸を揉んできた。

「ちょっ…あ、や…
やめてください…」

隅っこにいるので誰も
気付いてくれない。


誰か助けて!!