レトワール?ソーレ街??なにそれ。
全く聞き覚えのない名に不信感を覚える
「お嬢さん、おうちはどこです?お送りいたしましょう」
そんなことをいわれても、どこにうちがあるのか全くわからない。
どうしようか。
このままここに居座るわけにはいかない
でもどこにいけばいいかもわからない。
「・・・ところで、お嬢さんお名前は?」
男は、きっと私が悩んでいるのを察し話をかえてくれたのだろう。
なんてやさしい人なんだろう。
バンッ
いきなり大きな音が部屋に鳴り響いた。
音のなったほうを振り返る。
向かい側の部屋の扉の前にはきれいな少女
くりくりした大きな目
長いまつげ
雪のように白い肌
ふわふわでよく手入れされたきれいなブロンドの髪
そして気高く、凛とした立ち姿
だれが見ても、美少女といわざる負えないそんな女の子
「レイン。その方はどなた?」
その小さな口が開かれ、男に声をかける。

