先ほど座っていた場所にまたたどり着く。


きっと悪い夢。

そうよ。


さっき、起きたんだもの。

また寝れば、いつもと同じ景色がみえるはずよ。

そうして私はまた、目をとじた。




「お・・・・お・・さ・・お嬢さん!!」


「ッ・・・!?」


バッと起き上がると、そこには若い男性がいた。


「大丈夫かい?」


顔を覗き込む男性は、ひどく心配そうな顔をしていた。


私は、小さく頷くと、バッと勢いよくたちあがり、窓を見た。


そこには、昨日見た景色が朝日をうけ輝いていた。


深く深くため息をつき男性に目をやった