「そうか……どうやら僕も頭がいかれてしまったようだ。幻覚が見えている……。カメが僕に恩返しだと?」 「少しお時間いただけませんか」 「ああ、いいよ……もう、どうにでもしてくれて構わない」 「そうですか。では僕の背中に乗って目を瞑っていてください。絶対いいと言うまで目を開けてはいけませんよ。」 「わかったよ。君に全て任せよう。」 太郎はカメの背中に乗り目を瞑りました。