新訳浦島太郎~another story~

太郎は泣きながら役場の人間達の制止を振り切り、家に向かって走りました。
ただ、どこを見回しても家族の姿も美鈴の姿も見当たりません。

「すいません、この家と、ここの家に住んでいた人達はどこへ行きましたか?教えてください!」


辺りの人達はとても悲しそうな顔で太郎を見つめます。