新訳浦島太郎~another story~

「帰ってきたのか?僕は……美里さん。」

脱力感が体を襲います。
美里さんは僕のせいできっと……。ただこのままふさぎこんでいる場合ではありません。


「ここまで来たんだ、ここで泣いていちゃ駄目だ。もう少しだ。頑張らないと。」

カバンの中に入れておいた昔の服に着替え、その懐に小さなメモ紙をしまい太郎は歩き出しました。

「お願い、みんな、まだ無事でいてくれ。」


祈るように、集落へと歩みを進めます。