新訳浦島太郎~another story~

「美里君、そして太郎君、私はもう駄目だ。勢い余って、タクシーの運転手に怪我を負わせてしまった。大勢の通行人に目撃もされた。」

彼は目を血走らせてこちらを見据えながら一歩一歩近付いて来ます。

「このままでは院長の職を追われる。全てを失う。もう逃すわけにはいかないんだよ。君のことを調べるときっと何か見つかるはずなんだ。浦島太郎くん、私も魔法か何かでタイムスリップさせてはくれぬか?」


いよいよ部屋の中へと足を踏み入れようとした瞬間、美里は叫びました。