新訳浦島太郎~another story~

日は沈み、定時を過ぎ職員が次々と病院を後にして行きます。

その一瞬の隙を付いて、美里は太郎を連れ出しました。
タクシーを呼び止め自宅の住所を告げます。

「まずい、やっぱりバレてる!早く逃げなきゃ。でもとにかく家にある今までかき集めた薬品と、たろちゃんの大事な薬だけは回収しなくちゃ!」

恐らく院長を乗せていると思われるタクシーがぴったり後ろを付いて来ています。


「どうすれば……。」


緊張した様子でしばらく美里は考え込み、そして太郎に伝えました。