私の声が止まると、周りがしん…と張り詰めた。 今更ながら、結構失礼だったかもしれない…。 気まずくて顔を俯かせたままでいると、誰かの足が見えた。 …汰斗さんかな…。 身構えていると、頭に重みが。 それが汰斗さんの手だと分かると、身体が硬直した。 え、頭握られるのかな…? そんなことを思っていたら、その手がゆっくりと、私の頭を撫でた。 「……?」 「…悪かった」 「へ…、」