傍にいさせて





―――――……



「夏恋ー!!」


「ぅぐっ…」


「大丈夫だった?怪我してない?ひどいことされなかった?犯されなかった!?」


「落ち着いてよお母さん、怪我もしてないしひどいことされなかったし、犯されてないから」




家に入って「ただいま」と言った瞬間、体に衝撃が走った。


何、と思わずとも、すぐにお母さんだと分かる。



お母さんのマシンガン並みの問いを返しながら、汰斗さんたちはまだ外にいることに気づいて、慌てて中に入った。



お母さんに連れられてリビングに入る。


続いて汰斗さんたちも入ってくると、汰斗さんたちのお父さんが立ち上がった。



頭にハテナを浮かべそれを見ていると、お父さんたちは汰斗さんたちの前に立つ。


汰斗さんたちは何が起こるのか分かっているのか、黙ってそれぞれのお父さんを見つめている。