店員さんは、そう言いながら、汰斗さんを指差した。 彼氏? ……へ?誰が…? ……汰斗さん、が? 「…っ!やっ、あの……違います…」 「そうなんですかー? …じゃあ、俺が立候補しようかな?」 「へ…?」 「キミの彼氏に」 私に包装済みのネックレスを渡しながら、人当たりのいい、甘い笑顔を向けた。 どうしていいか分からずにオロオロしていると、後ろから腕を引かれる。