「ん……、似合ってる」 「…っ!」 それはもう、甘ったるく…色気を孕んだ微笑みを、私に向けた。 …ほら、周りにいる女性が、小さく黄色い悲鳴を上げてますよ。 「ちょっと待ってろ」 私にそう声をかけ、汰斗さんはレジの方に向かった。 それを、恐らく赤くなったであろう顔で、ぽーっとしながら見送った。