「…すいません、ありがとうございます」 「気をつけろよ、…じゃ、行くか」 そう言って歩き始めた汰斗さんの後ろを、一定の距離を保ってついて行く。 ……というのも、歩き出すときに汰斗さんが手を繋いできたから、自主的に歩いてるわけじゃないけど……。 どうしていいかわからず、「あー…」とか「うー…」とか、言葉にならない呻き声を上げて、顔を赤くしながら汰斗さんについて行く。