お母さんに言い訳まがいなことをしていたら、後ろから重みが加わった。
首だけ回して後ろを見てみたら、湊くんがチューハイ片手に、私にのし掛かっていた。
「み、なとくん!重いっ」
それと、お酒臭い…!
どんだけ飲んだんだ!
「こらー、湊くん!家の夏恋に手出さないでよー」
「えー、いいじゃないですかー、夏恋ちゃん俺に下さい」
「いいなソレ、夏恋ちゃんが緒方に来てくれるなら大歓迎だ、なぁ凪」
「ほんと、家に来ない?夏恋ちゃん」
「へ?あ、の……」
「だめー!まだ夏恋はお嫁に出す気はないもん!」
「そうだぞー、夏恋ちゃんは相楽に嫁ぐんだから」
「は?宝条だろ」
「いや桐山だろ」


