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「夏恋、できた?」
「ん…、もう出来るから、お皿出して?
作りすぎちゃったから、おっきい皿を三つとお野菜スティック入れるグラス、それから取り皿を人数分出しといて」
「わかったー」
料理が冷めないように、同時進行でやったから、久しぶりに疲れた。
お母さんが出してくれた皿に、肉じゃが、豆腐ハンバーグ、だし巻き卵、お野菜スティックを入れていく。
お母さんには、取り皿と箸とコップを配ってもらった。
家は(新居)何故かは知らないけど、バカみたいにリビングが広くて、おっきめの丸テーブルがあるから、大人数でも余裕でくつろげる。
子供組と大人組で別れていたので、料理は適当につついてもらうことにした。
「おぉ〜、すごい!」
「美味しそうだね〜、夏恋ちゃん」
「いえ…、簡単なもので申し訳ないです…」
湊くんと相楽さんが、目をキラキラさせながら言ってくれたので、本当に簡単なものしか作れなかったことに、申し訳なくなった。
今度は、リクエストとかとろう…。
………今度があるか、分かんないけど…。
「お母さん、私お風呂入ってくるね」
「ん、分かったー、じゃあみんな、食べてよっか!」
お母さんの声を聞きながら、私はリビングを出た。


