「おぉ!夏恋ちゃんの弁当美味しそう!」
「そう?ありがとう」
「もしかして、自分で作ってる?」
「うん、簡単にだけど」
「へーっ、すごいね!」
湊くんが、私のお弁当を覗いて、目をキラキラさせながら言った。
人に自分の作ったものを褒めてもらえるのは、ちょっとくすぐったい気持ちになる。
「湊……」
渚くんが湊くんを呼んで、二人は目で会話してるみたいだった。
アイコンタクト?って言うのかな?
そんなことを思いながら二人を見ていたら、湊くんがニコッと笑って私を見た。
「夏恋ちゃん、今からこの人たち紹介するね」
「え?あ、うん…よろしく…?」
疑問符だらけの返事をすると、湊くんと渚くんが同時に少し笑った。
他の三人も、若干口元が弛んでる気がする。


