傍にいさせて






教室を出かけて、そのままUターンしてきた私に、二人は左右別方向に首を傾けた。


うわ…かわいい。



……………じゃなくて!




「あの、理事長室って…どこ?」


『…………………』




しばしの沈黙。


あれ、私変なこと言った?




『…プッ、あはは!』




いや、同じタイミングで吹き出されても……。




「ごめんごめん、つい…」


「しょうがないから、連れてってあげる」


「あり、がとう…?」




二人とも目に涙を溜めながら笑いを堪え、理事長室まで連れて行ってくれると言ってくれた。



……何か私、笑われてばっかな気がする……。