いちごあめ

 周りからヒソヒソと女子達の声が聞こえる。
 “ヤバいレベル高いね”“私けっこうタイプかも”
 ひーくんは一段と格好よさが増していた。
 こういうのを大人びたっていうのかな…。
 私が最後に見た時よりも大人のオーラがあるような感じがした。
 私のことなんて気付いてくれないだろうな…。
 それか、もう私のことなんて忘れてしまっているかもしれない。
 …でも…私はこれから2週間ひーくんと同じところに居られることに喜びを感じた。