唇に指を当てるとさっきの光景が蘇った。
 ひーくんとのキスはやっぱりいちごあめの味で、甘酸っぱかった…。
 私は一生この味を忘れないよ…。
 ひーくんに恋した10年間…。
 きっとこの恋に終わりが来たとしても、ひーくんを好きだったこの気持ちを大切にしたいな…。
 私はポケットに入っていた、いちごあめを口の中に入れた。
 やっぱり甘酸っぱくて今度はひーくんとのキスの味がした。
 これから、このいちごあめはどんな思い出の味になってくれるのかな…?
 ーfinー