いちごあめ

 ひーくんは何気ないことでも、私はそのつどドキドキしてた。
 ひーくんの手が止まった。
 「…もー…」
 顔を上げたら、私は何も言えなくなった。
 ひーくんの顔があまりにも真剣な顔で…。
 「…ひー…くん?」
 「ん。そろそろ帰ろっか。日も暮れてきたし…」
 「うん…」