「ベッドに運んだほうがいいな」

はっ?

藤咲をベッドに運ぼうと抱き抱えたがあまりにも軽くて驚いた。

「先生…私もここにいていい?」

宮谷は心配そうに藤咲を見ている。

よっぽど心配なんだろう。

「あぁ、だけど処置が終わるまでは待ってていてくれ」

「分かりました」

体温計で熱を測ってみてまた驚かされた…

38.8…

この様子だと朝から熱があったに違いない。